
支部長就任挨拶

このたび4月15日に開催されました支部総会において、支部⻑に選任されました。日本太鼓の伝統伝承と普及、振興を図りながら、太鼓文化の発展に寄与してまいりました公益財団法人日本太鼓財団の大阪府支部⻑に就任し、その責任の重さを痛感しているところです。
大阪は、瀬戶内海をへて中国、朝鮮半島と通じており、古来より日本におけるアジアからの玄関口としての役割を果たしてまいりました。日本太鼓は、アジア諸国との交流の中で現在の形へと昇華されてきたものと考えられます。また、中世以降発展していく歌舞伎や文楽、能、狂言、落語、日本舞踊といった、いわゆる上方芸能の音響空間を支えてまいりました。
日本太鼓財団の前身である全日本太鼓連盟設立に奔走された小口大八先生らのご活躍や「ふるさと創生事業」等により訪れた空前の太鼓ブームも、今や成熟期に入ろうとしています。日本太鼓であれば無条件に受け容れられていた時代から、各団体、各演奏者の技術や音楽性がより問われるようになっています。
特に近隣支部の皆さまとは、日本太鼓を愛して止まない者として、日本太鼓を取り巻く諸問題を解決するべく、これまで以上に協調してまいりたいと考えています。私たち大阪府支部は、日本太鼓の研鑽に励みつつ、公益団体として観光振興や大阪万博誘致活動など社会の要請にも応えてまいりたいと存じます。皆さまには、ご指導、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2018年6月
日本太鼓財団大阪府支部
支部⻑ 藤 慶哉
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-11-2
日本財団第二ビル6階
TEL: 03-6205-4377 FAX: 03-6205-4378
E-Mail:info@nippon-taiko.or.jp
日本太鼓は、古来より神事や祭礼において、または伝達手段として重要な役割を担う楽器として伝えられてきましたが、最近では伝承、伝統音楽としての太鼓のほか、新たに創作太鼓が加わり、音楽の一分野として日本太鼓が確立されております。
各地の太鼓が郷土の特色を色濃く伝える伝統芸能、民族芸能として注目され始めた昭和54年に全国の鼓友が集まり、日本太鼓の普及向上と相互の親睦を目的に、全日本太鼓連盟(笹川良一会長)が結成されました。その後は、17年にわたり日本太鼓の伝統を正しく継承、保存するとともに新たな創作活動の普及、振興を図るため各種の事業を展開してまいりました。その間、政府奨励による地域活性化を目的とした「ふるさと創生」事業のひとつとして、全国各地に多くの太鼓チームが結成されました。近年では、日本太鼓は日本の伝統音楽として、地域社会における評価が高まり国内で目覚ましい発展を遂げております。特に太鼓に向かう真摯な態度や、団体演奏に必要なチームワークの大切さから、礼と節が備わることが評価されております。全身を使っての演奏は体力づくりとして、また、太鼓のリズムは生活のリズムを養うことに結びつくものとして注目されております。
太鼓愛好者は、子供から高齢者にまで年齢層が広く、最近では主婦をはじめ女性グループも増え、男女の比率も均衡してまいりました。また、健常者のみならず身体・知的障害者のグループも誕生しており、太鼓演奏が心身の療育に寄与することが立証されております。さらに、日本の伝統文化の海外における紹介のうち、特に太鼓の海外演奏は、「日本の心」を伝えるものとして高く評価され、海外からも大きな関心が寄せられております。
1997年11月11日、日本財団のご支援を得、全日本太鼓連盟を法人化し、「財団法人 日本太鼓連盟」を設立。2012年4月1日には「公益財団法人 日本太鼓財団」へと移行し、新たに生まれ変わりました。今後とも、今まで培った経験と実績を生かし、日本太鼓の伝統伝承と普及、振興を図りながら、太鼓文化の発展に寄与してまいります。
ぴんくイルカ(泉佐野市)
私たちぴんくイルカは児童発達支援・放課後等デイサービスぴんくイルカの仲間で結成されています。運動療育の活動として和太鼓を取り入れています。
毎週火曜日にみんなで楽しく練習してます。


和奏ユニット 蓮風 RENPU
気の赴くまま、風のなすままに和太鼓・津軽三味線という日本の伝統楽器を使い路上パフォーマンスから発足。2003年 和奏ユニット『蓮風 RENPU』を結成。大阪を拠点に全国で活躍中。
村下と友岡の男性2名が主メンバーとして構成され、2009年より本格的なプロ活動を始動。
樹齢約250年の大木で作られたくり抜きの大太鼓(3尺3寸 胴直径1m26cm)を筆頭に、扱う楽器は和太鼓・津軽三味線・篠笛(横笛)と多数。太鼓の規模や迫力ではどこの少数グループにも負けません。
吹雪き舞うような力強い津軽三味線の二人弾き(合奏)や和楽器同士の二重奏が生み出すメロディは日本の情景が目に浮かびます。